2021年12月9日木曜日

Think School 制作コース4期生 最優秀賞受賞展 金野佑海「4Fさん」12月18日(土)より開催します。

 

このたびテラス計画では、アートとまちづくりを学ぶ「Think School」制作コース4期卒業制作展で、最優秀賞を受賞した金野佑海の個展「4Fさん」を開催いたします。

金野はこれまで、余白や行間など、見えないものに思いを寄せ、制作を続けてきました。今回は、テラス計画の空間的な特徴を着想のひとつにした立体作品を展示します。意識と無意識、夢と現実が混在するかのような金野作品の世界感を、ぜひご高覧ください。


会期|20211218日(土)~2022110日(月・祝)11:0019:00

会場|眺望ギャラリーテラス計画

住所|札幌市中央区北2条西4丁目1赤れんが テラス5F

主催|札幌駅前通まちづくり株式会社

問い合わせ|011-211-4366terracekeikaku@gmail.com(テラス計画)

貸切のため、1222日(水)は15:00まで、110日(月・祝)は13:00以降の入場 

  となります。

1227日(月)~14日(火)は年末年始のため、休廊となります。


2021年11月20日土曜日

手さぐりでまなぶvol.1「ジェンダー」レポート③

1114日(日)手さぐりでまなぶvol.1「ジェンダー」第3回を開催しました。今回の講師は学芸員で美術評論家でもある穂積利明さん。テーマは「アートの中のジェンダーとセクシュアリティ」です。ジェンダーやクィアアートについてお話を伺いました。


前半はジェンダー編です。まずはジェンダーとアートの歴史について。優れた作品を残しながらも歴史に埋もれてきた女性作家やその作品、女性がキュレーションしたジェンダーがテーマの展覧会などを紹介していただきました。アメリカの美術館、博物館で展示されている女性作家の割合は
13%程度だそうです。


女性キュレーターによる展覧会のカタログを穂積さんが持参してくださり、休憩時間に見せてもらいました。



後半はクィアアートについてです。LGBTQの当事者である作家やその作品などを紹介していただきました。例えば、ゲイであるアーティストがそのセクシュアリティをテーマに作品を制作したりパートナーの存在が作品に暗示されていたとしても、男性であるが故に評価はされるが、解釈にセクシュアリティが入っていないことが多くあるそうです。さまざまな視点で作品を考えるときに、セクシュアリティについても考えると鑑賞の幅が広がりそうです。


最後に、参加者の皆さんからの感想や質問コーナーです。

セクシュアリティを前提に作品を見ることが、バイアスをかけることに繋がるのでは、自然と男性のフラットな作品を好んでいた、など、皆さん今回のレクチャーで色々と考えることや感じることがあったようです。








ジェンダーを知ることは幅広い立場の人のこと、他人について考えることだと穂積さんが仰っていたのが印象的でした。

穂積さん、貴重なお話をありがとうございました。次回は1月22日(土)開催予定です。どうぞお楽しみに!




2021年11月6日土曜日

シンクスクール2021制作コース前期展、11/15(月)より開催!



現在、シンクスクール制作コース
5期生は、生徒それぞれが前期展にむけて作品制作に取り組んでいます。この度、前期に学んだ経験を発表する前期展を行います。制作コース5期生8名による半年間の学びの成果と新たな挑戦を是非ご高覧ください。


シンクスクール2021制作コース前期展

制作コース5期生|飯田こころ、上牧晏奈、内田里沙、

金井遼介、坂本敦、田中恵子、山口哲志、吉田千花


会期|11/15(月)~11/26(金)11:0019:00

会場|眺望ギャラリーテラス計画(北2西4 赤れんがテラス5F

お問い合わせ|011-211-4366terracekeikaku@gmail.com

主催|札幌駅前通まちづくり株式会社

共同企画|一般社団法人PROJECTA


※ 11/17,11/24は、貸切のため15:00以降入場できません。

会期は変更になる場合がございます。

最新情報はテラス計画のHPをご確認ください。 

2021年10月5日火曜日

10月18日(月)より、桑迫伽奈写真展「不自然な自然」を開催します!


HOKKAIDO PHOTO  FESTA2019ポートフォリオグランプリ受賞・写真集出版記念

桑迫伽奈写真展「不自然な自然」


会期|20211018()1024() 11:00~19:00  ※20日のみ16:30まで


HOKKAIDO PHOTO FESTA2019ポートフォリオレビューグランプリを受賞した桑迫伽奈のグランプリ受賞・写真集出版記念写真展を開催いたします。

北海道・札幌の三方を山に囲まれた土地で生まれ育った桑迫にとって山や森林身近な存在で、当たり前のように「自然」を被写体にしてきました。この作品は一般的に「自然」と呼ばれる森林を被写体に、「自然とは何か」について問いかけてきます。

2019年のグランプリ受賞以降、桑迫は地元北海道だけでなく国内の様々な土地で撮影し、その中で植生の違いや森林を取り巻く環境の違いを感じてきました。肉眼で見る景色とは違って一見抽象的にも見えるイメージの中には、その土地やその日の空の色が映り込み、その土地特有の草木のシルエットも見え隠れしています。


グランプリの副賞としてCase Publissingより出版された写真集も会場にて展示・販売いたします。



桑迫 伽奈 / Kana Kuwasako

2013年北海道教育大学岩見沢校美術コース卒業。

2019年「ヤング・ポートフォリオ」(清里フォトアートミュージアム/山梨)入賞、作品収蔵。HOKKAIDO PHOTO FESTA2019ポートフォリオレビューグランプリ。

2020年個展「after the rain(Gallery/札幌)、「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」(清里フォトアートミュージアム/山梨)、「#みまのめvol.6(三岸好太郎美術館/札幌)2021年「夜になりすます」(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA/名古屋)

美術手帖20212月号「2020年代を切り開くニューカマー・アーティスト100」掲載。






2021年9月29日水曜日

手さぐりでまなぶvol.1「ジェンダー」レポート②

923日(木・祝)手さぐりでまなぶvol.1「ジェンダー」第2回を開催しました。緊急事態宣言により、今回はオンラインでの開催です。

2回目の講師は同志社大学教員の菅野優香さん。テーマは「ジェンダーと映画」です。「家族」「友情」と関わりの深い映画を元に、ジェンダーについて探り、考えます。


まずはジェンダーやクィア、映画との関係性などをお話していただきました。生まれてからジェンダーが構築される中で影響を受けるものとして、家庭環境や学校がありますが、映画もまた、男であるため、女であるための方法や手法を学ぶ教育装置であるということ。いかに世の中が異性愛を自然なこととしているか、映画がもたらす影響は大きいようです。





そして「家族」について。LGBTQ当事者にとって、その関係性の近さゆえに家族の問題は難しく、ジェンダー研究でも多く取り上げられるテーマだそうです。LGBTQ当事者を描く映画も多くありますが、登場人物の階級や人種には偏りがあるようです。80年代から最近のものまで、多くの映画を紹介していただく中で「選択家族」という言葉がありました。血縁によらず、ともにサバイブすること、ケアやサポートに焦点を当てた家族の形です。




つづいて「友情」について。友情と恋愛感情が混在していたり、曖昧な関係性が描かれていたり、魅力的な映画をたくさん紹介していただきました。同性の恋愛や友情について、女性と男性で描き方にも違いがあるようです。友情と恋愛は区別される必要があるのか?性的な関係だけでなく、根本的な感情のつながりを結婚の土台にできないか?友情を土台に、家族になることもできるのでは?
「家族」と「友情」のトピックが繋がります。今まで知らないうちに、「家族」や「友情」の意味や形を狭めていたな、と参加者の一人として感じました。



最後は質疑応答と感想です。当事者ではない人たちがトランスジェンダーの映画を制作することについてや、「友情家族」について考えると阿佐ヶ谷姉妹が頭に浮かんだ!など、参加された方々の鋭い視点も垣間見ることができました。







気になる映画の数々に、どの映画から見るか、ワクワクされてる参加者の方も多いのではないでしょうか?

菅野さん、本当にありがとうございました!

次回は11月に開催予定です。どうぞお楽しみに!

2021年8月28日土曜日

9/3(金)より、こんなテラスのつかいかた 髙木貴間 「境界を揺さぶる」を開催します!


「こんなテラスのつかいかた」は、テラス計画の屋外眺望スペースの特徴を生かして、新たな空間を生み出す作品を新たに展開します。本企画を通じて、人々がくつろげる空間、まちの居場所、公共空間について考えるきっかけとなることを目指します。今回は建築家の髙木貴間氏をお迎えして、屋外で「境界を揺さぶる」と題された空間作品の展示、屋内ではこれまで設計した建築をパネルで紹介します。


会  期|202193日(金)~1010日(日)11:0019:00 

作  家|髙木貴間(建築家)

会  場|眺望ギャラリー テラス計画(札幌市中央区北2条西4丁目1 赤れんがテラス5F

主  催|札幌駅前通まちづくり株式会社

共同企画|一般社団法人PROJECTA

    力|北海学園大学米田研究室

お問い合わせ|011-211-4366terracekeikaku@gmail.com(テラス計画)

※ 922日(水)は、貸切のため16:30までの入場となります。

会期は変更になる場合がございます。最新情報はテラス計画のHPをご確認ください。(terracekeikaku.com



作家|髙木貴間(建築家)
1975 北海道生まれ。1998 北海学園大学工学部建築学科卒業。2000-2001 英国AAスクール留学。2005- 2012 株式会社設計舎 2012 髙木貴間建築設計事務所設立。 現在北海学園大学非常勤講師。主な受賞歴に英国 AR Awards 2010 優秀賞、JIA北海道建築大賞2016奨励賞、Architects of the Year 2019入選など。

2021年7月22日木曜日

ヘキガ計画vol.5 平山昌尚 + シンクスクールジュニア 「壁で絵しりとり」本日より開催!


自由で楽しい「絵しりとり」が完成しました!ぜひ、しりとりを想像しながらご覧ください。
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5回目となるヘキガ計画は、平山昌尚さんとシンクスクールジュニアの子ども達が合同制作した「絵しりとり」です。平山さんは絵画やドローイング、パフォーマンスなど東京を拠点に活動されているアーティストです。シンプルな線が生み出す独特な世界観にファンも多く、各地での展覧会の他、アートブックの出版など幅広く活躍されています。平山さんと初対面の子ども達がおしゃべりNGの絵しりとりに挑戦し、どんな作品が誕生したのか?みなさまぜひご覧ください。

 

会期|2021年7月22日(木・祝)〜8月15日(日)11:00〜19:00

※ 7月28日、8月4日(水)16:30以降はスクール事業で会場使用のため、ご覧いただけません。

※ 新型コロナウィルスの影響により、会期を変更しております。

制作|平山昌尚(アーティスト)+ シンクスクールジュニア生

   荒井純怜、伊藤諒哉、櫻井美鈴、庄子和花乃、戸田妃花(50音順)

会場|眺望ギャラリー「テラス計画」

住所|札幌市中央区北2条西4丁目 赤れんが テラス5階

主催|札幌駅前通まちづくり株式会社

問い|011-211-4366|terracekeikaku@gmail.com(テラス計画)

●シンクスクールジュニア|受講生募集中!

2021年7月17日土曜日

ヘキガ計画vol.5 平山昌尚 + シンクスクールジュニア 「壁で絵しりとり」7/22(木・祝)より開催!

 

5回目となるヘキガ計画は、平山昌尚さんとシンクスクールジュニアの子ども達が合同制作した「絵しりとり」です。平山さんは絵画やドローイング、パフォーマンスなど東京を拠点に活動されているアーティストです。シンプルな線が生み出す独特な世界観にファンも多く、各地での展覧会の他、アートブックの出版など幅広く活躍されています。平山さんと初対面の子ども達がおしゃべりNGの絵しりとりに挑戦し、どんな作品が誕生したのか?みなさまぜひご覧ください。
 
会期|2021年7月22日(木・祝)〜8月15日(日)11:00〜19:00
※ 7月28日、8月4日(水)16:30以降はスクール事業で会場使用のため、ご覧いただけません。
※ 新型コロナウィルスの影響により、会期を変更しております。
制作|平山昌尚(アーティスト)+ シンクスクールジュニア生
   荒井純怜、伊藤諒哉、櫻井美鈴、庄子和花乃、戸田妃花(50音順)
会場|眺望ギャラリー「テラス計画」
住所|札幌市中央区北2条西4丁目 赤れんが テラス5階
主催|札幌駅前通まちづくり株式会社
問い|011-211-4366|terracekeikaku@gmail.com(テラス計画)






2021年7月15日木曜日

手さぐりでまなぶvol.1「ジェンダー」レポート①

7月10日(土)手さぐりでまなぶvol.1「ジェンダー」を開催しました。その模様をお伝えします!

第1回目は「ジェンダーで考えてみよう」と題し、北海道大学教授の瀬名波栄潤さんを講師に迎えました。
前半の1時間はレクチャーです。性には生物学的(セックス)・社会的文化的(ジェンダー)・性行動や性傾向(セクシュアリティ)の3種類がある、という基本的なところから、最近ではSOGIESC(ソジエスク)という4つの用語で説明されること、性自認や性表現、ジェンダーの歴史や運動など、盛りだくさんの内容を大変わかりやすく説明してくださいました。


後半はワークシートを使ったグループディスカッションです。まずは自己紹介から。この勉強会を仕事に活かしたい人、モヤッとしているジェンダーについて学びたい人、参加理由はさまざまです。



次にワークシートの質問についてジェンダーを軸に考え、話し合い、参加者一人ひとりが特に関心のある質問にコメントしていきます。「自分の人生は自分でコントロールできている」、「政治では何も変わらない」など、ジェンダーを軸に考えると、改めてジェンダーがあらゆる場面に関わっていることがわかります。最近話題の夫婦別姓については、今回の会場でも盛り上がったテーマの一つでした。




「徴兵制を導入した場合、男女平等に兵役につくべきだ」という質問では、瀬名波先生からジェンダーについて配慮すると、おいしい所とおいしくない所がある、というお話がありました。男女共にこうあるべき、という考え方を見直す中で、それに助けられていることも多いな、と気付かされます。それぞれの特性を活かすこと、特性はこうだと分けること、どこに線を引いてどのようにバランスを取るのか?難しい問題ですよね。


それぞれの質問について、性別や年齢など、さまざまなパターン毎に回答データが見られるサイトも併用しながら意見が交わされ、時間を惜しみつつも勉強会は終了しました。
ジェンダーという難しいテーマについて楽しく教えてくださった瀬名波先生、ご参加のみなさま、どうもありがとうございました!
次回は9月に開催予定です。興味のある方はぜひご参加ください!